いとうさとしの「おもしろ字」...「図地文字」の作品発表 文字の隙間に文字が見える漢字のトリックアート  グッズ・贈り物・グリーティングカード・ポストカード・マグカップ・Tシャツ
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ネガポ字とは


さらにもう一つの「おもしろ字」  『ネガポ字』 (図地文字改め)

「ネガポ字」(ねがぽじ)とは
写真のネガ(ネガフィルム)とポジ(ポジフィルム)は、モノクロフィルムでは白と黒が逆転する関係にあり、
カラーフィルムでは補色の関係にあります。
ネガとポジは、言い換えると、被写体(図)と背景(地)が逆転して見える関係、つまり
図地反転の関係にあります。
「ネガポ字」とは、図地反転の関係にある2つの文字が、ジグソーパズルの2つのピースを組合わせたように一体になっている図地反転文字アートです。

一方の文字の隙間を見ると、もう一つの別の違う文字が見えるという文字のトリックアートとも言えます。


 
例えば、下の画像の漢字は、ぱっと見た時、どんな漢字に見えますか?



左が黒い文字の「夢」、右が白い文字の「愛」に見えると思います。



ところが、左右の二つは、実はどちらも同じ文字図形なのです。

右の「愛」をよく見てください。
左の「夢」の文字図形が黒い背景の中に置かれただけであることがわかりますでしょうか?


デンマークの心理学者エドガー・ルビンが考案した「ルビンの壺」というだまし絵をご存じの方も多いと思います。
ある人には黒い壺に見え、またある人には二人の人の白い顔が向かい合っているように見えるという絵です。

「壺」と思って見ると、「向かい合っている人の顔」が見えなくなり、
「向かい合っている人の顔」と思って見ると、「壺」の形が見えなくなります。


2つの領域があるとき、一方の領域を形(図)として認識すると、他方の領域は背景(地)としてしか認識されず、
その逆も同様で、脳には同時に二つの領域を図として認識することができないという知覚現象があるのだそうです。

人間は、自分が興味を持って認識した以外のものは関心が薄くなり、見えているのに認識されないというわけです。

このような効果を狙って作った図形を図地反転図形とか多義図形といいます。





「ネガポ字」は図地反転の視覚効果を狙ったデザイン文字です。
ルビンの壺のような多義図形の「絵」を「文字」に置き換えたものと思っていただけばいいです。
これは、アンビグラムというデザイン文字の分類の中で図地反転型のものに該当します。

「ネガポ字」の基本は、四角形の中に2つの文字(主に漢字)が嵌りあって合体して見えるように構成し表現しています。
ジグソーパズルの2つのピースのように嵌りあう嵌め文字ですので、サブタイトルは「ジグソーパズル文字」です。


ただ、作成時に選ぶ文字の組み合わせによっては、四角形に無理に収めると読めなくなるので、あえて四角に収めていないものもあります。

また、元の漢字を変形させて、その隙間を他の漢字に見えるように作っているという性質上、
ちょっと崩れている字体に見えてしまうのはご容赦ください。^^;

まれに、上の例の「夢」と「愛」のように、奇跡的に形が良く読みやすいペアの作品ができることもあり、
そういう組み合わせを発見するのが楽しみの一つでもあります。

いとうさとしが作る「ネガポ字」は、何らかの関係のある漢字をペアに選定して作っていますので、
2つの文字が図地反転の関係にあると気づいた時、隙間に違う文字が見えてきた時の、
ちょっとした驚きと感動を味わえると思います。



それでは、「ネガポ字」の作品を楽しんでください。

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